グラスウールとは?
グラスウール(Glass Wool)は、溶融ガラスを繊維状に加工した住宅・工場向け断熱材です。絡み合ったガラス繊維が無数の空気層をつくり、熱伝導と対流を抑制します。壁・天井・床に施工することで冷暖房効率を向上させ、省エネとCO₂削減に寄与します。

グラスウールのメリット
○高い断熱性能
密度の高い繊維構造が熱の移動を抑制し、冬は暖気を逃さず、夏は外部の熱侵入を抑えます。
○コストパフォーマンス
同等性能の断熱材と比べて材料費が安く、厚み・密度など製品バリエーションも豊富。用途に合わせた最適選定が可能です。
○不燃・耐火性
ガラス原料のため不燃材料に区分され、火災時の延焼リスクを軽減。法規制が厳しい建築物でも採用しやすいのが特長です。
グラスウールのデメリット
○湿気に弱く性能低下
雨漏り・結露で吸湿すると断熱性能が大幅ダウン。カビ・腐食の原因にもなるため、防湿層や換気設計が欠かせません。
○経年劣化・施工不良の影響
施工時の隙間や圧縮、長期使用による繊維の沈下で断熱性能が低下します。
○輻射熱を遮断できない
断熱材全般にいえる課題ですが、外部からの放射熱(約75%の熱移動要因)を反射できません。夏季の屋根・外壁からの熱は室内に伝わりやすく、冷房負荷が増大します。
暑さ対策に「リフレクティックス」という選択肢
- リフレクティックスは、純度99.99%のアルミ箔を両面に溶着した遮熱シート
- 輻射熱を最大99%反射し、室内への熱侵入をブロック
- 特殊工法により断熱材が得意とする伝導・対流熱(合計25%)をカバーしつつ、輻射熱(75%)を反射させることにより、省エネ効果と体感温度の低減を同時に実現

ポイント:遮熱シートは正しい工法で施工することにより、伝導・対流熱を抑えつつ、輻射熱の反射効果を最大化できます。
まとめ:最適な選択で快適・長寿命な建物へ
グラスウールはコスパに優れた高性能断熱材ですが、湿気と輻射熱への弱さが欠点です。
- 防湿対策と正確な施工で性能低下を防ぐ
- リフレクティックスを使用して輻射熱をカットし、夏の冷房費を削減
これらを実践することで、住宅・工場・商業施設いずれでも快適性・省エネ性・耐久性を向上できます。リフォームや新築を検討中の方は、長期的なランニングコストまで見据えた暑さ対策を行いましょう。

